AWS認定資格を取得したいけれど、何から勉強すればよいか分からない。
そんな方におすすめしたいのが、AWS Certified Cloud Practitioner(以下、CLF)です。
私は、CLFを先に取得してから、上位資格であるAWS Certified Solutions Architect – Associate(以下、SAA)の学習に進みました。
実際に学習して感じたのは、CLFはAWSの基礎知識を身につけるための入門資格であり、短期間の集中学習でも合格を目指せるということです。
ITパスポート合格レベルの知識を有している方であれば、ITの基礎知識を活かしながら学習を進められると思います。
この記事では、CLFとは何か、試験形式や合格基準、そしてYouTubeとPing-tを活用した効率的な勉強方法について解説します。
私がおすすめする学習方法は、次のとおりです。
- YouTubeでAWSの基礎知識をインプットする
- Ping-tで問題を解きながらサービス名と用途を覚える
- Ping-tのレベル15を目標に、間違えた問題を反復演習する
これからAWS資格に挑戦する方は、ぜひ参考にしてください。
AWS CLF(クラウドプラクティショナー)とは?
CLFは、AWSクラウドに関する基礎的な知識を証明するための認定資格です。
AWSの主要サービスやクラウドの仕組み、セキュリティ、料金体系など、幅広い分野の知識が問われます。
AWSの公式試験ガイドでも、クラウドの価値、責任共有モデル、セキュリティ、主要サービス、コスト管理などが試験範囲として定められています。
CLFは、AWSの設計・実装・運用経験が少ない方や、これからAWSについて学び始める方にも適した資格です。
CLFを取得するメリット
CLFを学習するメリットは、大きく3つあります。
① AWSの全体像を把握できる
AWSには、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、さまざまなサービスがあります。
CLFでは、これらのサービスが何のために存在し、どのような用途で利用されるのかを幅広く学べます。
② 上位資格であるSAAの学習につながる
SAAでは、AWSのサービスを理解したうえで、問題の要件に適した構成を選ぶ力が求められます。
CLFで基本的なサービスの役割を把握しておけば、SAAの学習を始めたときに、知らない用語ばかりで挫折するリスクを減らせます。
③ AWS学習の最初の成功体験を得られる
資格学習では、最初の合格体験が次の学習へのモチベーションになることもあります。
CLFで基礎知識を身につけ、合格という成果を得ることで、SAAなどの上位資格に挑戦する意欲にもつながります。
私自身も、CLFを先に取得したことで、SAAの学習に進みやすくなったと感じています。
CLFの試験形式と合格基準
まずは、受験前に試験の基本情報を押さえておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | AWS Certified Cloud Practitioner |
| 試験コード | CLF-C02 |
| 試験時間 | 90分 |
| 出題数 | 65問 |
| 採点対象 | 50問 |
| 採点対象外 | 15問 |
| 合格スコア | 700点/1,000点 |
| 問題形式 | 択一選択・複数選択 |
| 試験レベル | 基礎レベル |
※試験仕様は変更される可能性があります。受験前にはAWS公式の試験ガイドを確認してください。
合格基準は700点
CLFは1,000点満点の換算スコアで評価され、700点以上が合格基準です。
ただし、700点は単純な正答率70%を意味するわけではありません。問題の難易度などを考慮した換算スコアが使用されています。
また、採点対象外の問題が15問含まれていますが、どの問題が採点対象外なのかは受験者には分かりません。
そのため、すべての問題を採点対象だと考えて解くことが重要です。
問題形式は2種類
CLFの問題形式は、次の2種類です。
- 択一選択問題: 4つの選択肢から正解を1つ選ぶ
- 複数選択問題: 複数の正解を選択肢から選ぶ
SAAと同様に、単純に知識を問う問題だけではなく、条件に合うサービスを選択する問題も出題されます。
ただし、CLFではSAAほど深いアーキテクチャ設計の判断を求められるわけではありません。
AWSのサービス名と用途、基本的な仕組みを理解しているかが重要になります。
CLFの難易度は?基本情報技術者試験との比較
私の考えでは、ITパスポートに合格している方であれば、CLFは比較的取り組みやすい資格です。
ITパスポートでは、IT全般の知識や用語を幅広く学びます。
一方、CLFでは、AWSクラウドに関する知識に範囲が絞られています。
そのため、ITパスポートの学習経験がある方は、用語を覚えたり、選択肢から適切な答えを選んだりすることに慣れている分、有利に学習を進められると思います。
ただし、ITパスポートの知識だけでCLFに合格できるわけではありません。
AWS独自のサービス名や料金体系、責任共有モデルなど、AWSならではの知識を新しく覚える必要があります。
CLFは暗記中心で合格を目指せる
CLFの学習で特に重要なのは、問題の答えを丸暗記するのではなく、AWSの用語と用途を覚えることです。
例えば、次のような形で整理します。
| サービス・用語 | 覚えるべき用途 |
|---|---|
| Amazon EC2 | 仮想サーバーを利用する |
| Amazon S3 | オブジェクトストレージにデータを保存する |
| Amazon RDS | リレーショナルデータベースを利用する |
| AWS Lambda | サーバーを意識せずにコードを実行する |
| Amazon CloudFront | コンテンツを利用者に近い場所から配信する |
| AWS IAM | ユーザーやサービスのアクセス権限を管理する |
このように「Aの用途はB」という形で、サービス名と役割をセットで覚えるのが効果的です。
一方で、SAAではサービスの用途を覚えるだけでなく、複数の選択肢から要件に最適な構成を判断する力がより強く求められます。
まずはCLFでAWSの基礎用語を覚え、その知識をSAAの学習につなげていきましょう。
おすすめの教材はYouTubeとPing-t
私がおすすめする教材は、YouTubeとPing-tの2つです。
参考書を何冊も購入したり、有料の問題集をいくつも利用したりする前に、まずは無料で利用できる教材を活用しましょう。
① YouTubeで基礎知識をインプットする
最初におすすめしたいのが、こちらのYouTube再生リストです。
まずは再生リストを一周して、AWSの基本的な用語やサービスの概要を把握しましょう。
この段階では、すべてを完璧に理解する必要はありません。
聞いたことのないサービス名が出てきても、まずは「こういうサービスがあるのか!」と把握することを優先してください。
おすすめなのは、通勤時間や移動時間を活用することです。
机に向かって勉強する時間だけでなく、通勤中に動画を視聴することで、限られた時間を有効活用できます。
ただし、動画を一周しただけで知識が定着するとは限りません。動画で学んだ内容を、次のPing-tで問題演習しながら覚えていきましょう。
② Ping-tで問題を解く
次に、問題演習サイトのPing-tを活用します。
Ping-tでは、AWS CLF-C02の問題集が公開されており、公式のお知らせによると約500問がすべて無料で利用できます。利用にはログインが必要です。
これは、これから資格学習を始める方にとって大きなメリットです。
動画で学んだ知識を、実際の問題を解くことでアウトプットできます。
また、正解・不正解だけでなく、解説を読むことで、曖昧だった知識を整理できます。
③ YouTubeでインプット、Ping-tでアウトプット
私がおすすめする学習の基本方針は、次のとおりです。
YouTubeで知識を入れ、Ping-tで問題を解き、解説を読んで知識を定着させる。
このサイクルを繰り返すことで、効率よく学習を進められます。
最初からPing-tの問題を解いても、AWSの用語が分からず、学習が進まないことがあります。
特にAWSに触れたことがない方は、先に動画で全体像を把握しておくと、問題の解説も理解しやすくなるでしょう。
Ping-tはレベル15を目標にする
Ping-tで学習を進める際には、レベル15を目標にすることをおすすめします。
ただし、レベル15に到達すれば必ず合格できるというわけではありません。レベルは学習の進捗を測る目安として考えてください。
大切なのは、問題を解いた数だけではなく、解説を理解し、同じ種類の問題に繰り返し正解できるようになることです。
効率よくレベルを上げるための学習方法
次の手順で進めるとよいでしょう。
- まずは未出題の問題を一通り解く
- 間違えた問題の解説を読む
- 正解した問題でも、理由を説明できない場合は解説を確認する
- 間違えた問題を繰り返し解く
- 苦手なサービスや用語を重点的に復習する
特に、正解したかどうかだけで判断しないことが重要です。
例えば、Amazon S3に関する問題で正解したとしても、ストレージサービスの用途やほかのサービスとの違いを理解できていなければ、別の問題で間違える可能性があります。
問題の正解を覚えるのではなく、サービスの役割を理解することを意識しましょう。
CLFは1週間で合格できる?おすすめの勉強時間
私の考えでは、短期集中で学習できる方なら、約1週間で合格を目指すことも可能です。
私がおすすめする短期集中プランは、平日3時間、休日5時間の学習を組み合わせる方法です。
例えば、平日5日間で15時間、休日2日間で10時間、合計25時間を確保できます。
1週間で約20〜25時間の学習時間を確保できれば、基礎知識のインプットとPing-tでの問題演習を進めることができます。
ただし、これはあくまで学習計画の一例です。AWS未経験の方や、暗記が苦手な方は、2週間〜1か月程度の期間を確保すると安心です。
おすすめの1週間学習スケジュール
| 日程 | 学習内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1日目 | YouTubeを視聴し、AWSの全体像を把握する | 主要な用語を知る |
| 2日目 | YouTubeの続きとPing-tの問題演習 | 基本用語と用途を覚える |
| 3日目 | Ping-tで未出題問題を進める | 幅広いサービスを把握する |
| 4日目 | Ping-tの問題演習と解説の確認 | 間違えた問題を減らす |
| 5日目 | 苦手分野を中心に反復演習 | 用語の混同を減らす |
| 6日目 | Ping-tの問題を繰り返し解く | レベル15を目指す |
| 7日目 | 苦手問題の復習と模擬問題の確認 | 最終確認を行う |
このスケジュールは、短期間で学習を進めるための目安です。
最初からすべてを完璧に理解しようとすると、時間が足りなくなる可能性があります。
まずは全体像を把握し、問題演習を通じて知識を補強していきましょう。
SAAしか受験しない人もCLFの勉強をするべき?
結論から言うと、SAAの取得が目的であっても、CLFの範囲を学習しておく価値は十分にあります。
ただし、CLFを必ず受験しなければならないという意味ではありません。
SAAでは、AWSサービスの特徴や用途を理解していることが前提になります。
基礎知識が不足している状態でいきなりSAAの問題演習を始めると、問題文に登場するサービス名が分からず、解説を読んでも理解できないことがあります。
一方、CLFの範囲を先に学んでおけば、AWSの基本用語を理解した状態でSAAの問題に取り組めます。
そのため、AWS未経験者や、クラウドの知識に自信がない方には、CLF相当の基礎学習を挟むことをおすすめします。
受験料の負担も考慮しよう
AWS公式の料金表では、基礎レベルの試験は15,000円、Associateレベルの試験は20,000円です。税金などが適用される場合があります。
参考:AWS公式・試験料金
CLFも受験するとなると、受験料の負担は小さくありません。
会社から受験料の補助が出る場合や、資格取得が評価につながる場合は、CLFを取得するメリットも大きいでしょう。
一方、SAAしか必要なく、受験料を自己負担する場合は、CLFを受験せずに学習だけを活用する選択肢もあります。
重要なのは、CLFの資格そのものが必要かどうかと、CLFで学ぶ基礎知識が必要かどうかを分けて考えることです。
受験するかどうかにかかわらず、CLF(AWSの基礎)を学んでからSAAに進むことには大きな意味があります。
CLF合格はSAA取得への第一歩
CLFの学習を通じてAWSの基礎知識を身につけることができれば、次の目標であるSAAにも挑戦しやすくなります。
私自身、CLFを先に学習したことで、SAAの問題演習に取り組む際の心理的なハードルが下がりました。
CLFでは、AWSサービスの名前や基本的な用途を覚えることが中心になります。
一方、SAAでは、問題文に書かれた要件を読み取り、適切なサービスや構成を選ぶ力が必要になります。
つまり、CLFで身につけた知識を土台にして、SAAでより実践的な判断力を磨いていくイメージです。
まずはCLFでAWSの全体像を把握し、Ping-tで問題を解く習慣を身につけましょう。
その成功体験が、SAAの合格に向けて学習を継続するモチベーションにもなるはずです。
まとめ:YouTubeとPing-tを活用してCLF合格を目指そう
今回紹介した学習方法をまとめます。
- YouTubeの再生リストを一周してAWSの全体像を把握する
- Ping-tで問題を解き、サービス名と用途を覚える
- Ping-tのレベル15を目標に反復演習する
- 正解を暗記するのではなく、用語と用途をセットで覚える
- 1週間での合格を目指すなら、約20〜25時間の学習時間を確保する
- SAAが目的の方も、CLF相当の基礎学習を活用する
CLFは、AWS学習のスタート地点として取り組みやすい資格です。
ITパスポートに合格している方なら、これまでの学習経験を活かしながら、短期間で合格を目指せる可能性があります。
まずはYouTubeとPing-tを活用して、AWSの基礎知識を身につけてみてください。
そしてCLFの学習を終えたら、次はSAA合格を目指してステップアップしていきましょう。




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