「ITエンジニアとして転職したい」
そう考えたとき、多くの人が一度は悩むのが資格を取るべきかどうかではないでしょうか。
特に、
- SESや下請け企業で働いている
- 実務経験がまだ浅い
- 上流工程の経験がない
- 大手IT企業に転職したい
- 今の自分の市場価値に自信がない
- 面接で「これまで何を勉強してきましたか?」と聞かれるのが怖い
そんな若手エンジニアにとって、資格は一つの大きな武器になります。
しかし、私は資格は闇雲に取ればいいものではないと考えています。
資格とは、あくまで自分の市場価値を高めるための「装備品」です。
大切なのは、
「何のために、その資格を取得するのか」
を明確にすること。
私は、基本情報技術者試験とAWS Certified Solutions Architect – Associate(AWS SAA)を取得しました。
そして、この2つの資格は、若手ITエンジニアがキャリアアップを目指すうえで、非常に相性の良い組み合わせだと感じています。
この記事では、私が資格をどのようにキャリアアップに活用したのか、そしてなぜ「基本情報×AWS SAA」という組み合わせを選んだのかを紹介します。
この記事はこんな人に読んでほしい
この記事は、特に以下のような方に向けて書いています。
- 社会人1〜4年目のITエンジニア
- SES・下請けIT企業で働いている
- 実務経験がまだ浅い
- 大手IT企業への転職を考えている
- ITコンサルや上流工程に興味がある
- 「自分には学歴や実績がない」と感じている
- 転職面接で学習意欲をアピールしたい
- どのIT資格を取ればいいのか分からない
もしあなたが、
「今の自分に何か武器を追加したい」
と考えているなら、資格はその一つの選択肢になります。
資格は「ゴール」ではない
まず最初に、私が資格について一番伝えたいことがあります。
それは、
資格を取ること自体を目的にしないこと。
です。
資格を10個持っているからといって、それだけで市場価値が高くなるわけではありません。
実務経験がある。
そのうえで、自分が目指すキャリアに必要な知識を資格によって補強する。
この組み合わせが重要だと私は考えています。
資格は「武器」というより、装備品に近い。
実務経験という本体に、必要な装備を追加していくイメージです。
なぜ資格を取ろうと思ったのか
私自身、大学では情報系を専攻していませんでした。
大学(法学部)を卒業し、新卒でITエンジニアになりました。
そのため、最初から情報系の専門知識が豊富だったわけではありません。
実務ではPHPによるWebアプリケーション開発や、CMS、Active Directory、Linuxなどに携わっていました。
少しずつ仕事を覚えていく一方で、ある時からこんなことを考えるようになりました。
「今の仕事を続けるだけで、本当に市場価値は上がっていくのだろうか?」
そして、
「もし転職するとしたら、自分には何をアピールできるのだろう?」
と考えるようになりました。
そこで私は、実務経験とは別に、自分の知識と学習意欲を客観的に示せるものを作ろうと考えました。
そこで取得したのが、基本情報技術者試験とAWS SAAです。
ポテンシャル採用で苦戦する「学習意欲」
若手エンジニアが転職するとき、一つ大きな壁があります。
それが、
「まだ実績が少ない」
という問題です。
例えば、社会人2〜3年目。
大規模プロジェクトのリーダー経験があるわけでもない。
要件定義を何年も経験しているわけでもない。
大規模なクラウド環境を設計した経験があるわけでもない。
では、企業は何を見るのでしょうか。
もちろん実務経験は見られます。
しかし、それだけではありません。
若手だからこそ、
「これから伸びる人なのか」
というポテンシャルも見られます。
ここで重要になるのが、学習意欲の証明です。
「勉強しています」だけでは伝わらない
面接で、
「最近AWSを勉強しています」
と言うことは誰でもできます。
しかし、
「AWS SAAを取得しました」
となれば話は変わります。
さらに、
「実務ではまだAWSの設計経験が少ないため、クラウドの基礎から体系的に学び、AWS SAAを取得しました」
と説明できれば、自分が何を考えて行動したのかまで伝えられます。
資格は、単なる知識の証明だけではありません。
「自分で課題を認識して、学習し、結果を出した」という行動の証明にもなる。
私はここに、若手エンジニアにとっての資格の大きな価値があると考えています。
だからこそ「何でも取る」は違う
一方で、
「資格が大事なら、たくさん取ればいい」
という考え方には賛成しません。
資格には、それぞれ役割があります。
例えば、
- 開発の基礎を固めたい
- インフラを理解したい
- クラウドを学びたい
- セキュリティを学びたい
- ネットワークを学びたい
- マネジメントを学びたい
目的によって、選ぶ資格は変わります。
重要なのは、
「自分がどこに行きたいのか」→「そのために何を学ぶべきか」→「その学習を証明できる資格は何か」
という順番です。
資格から考えるのではなく、キャリアから逆算する。
これが私の考え方です。
私が選んだ「基本情報技術者試験」
最初に取得を目指したのが、基本情報技術者試験です。
基本情報は、ITエンジニアとして必要になる幅広い基礎知識を体系的に学ぶきっかけになります。
プログラミングだけではありません。
- コンピュータ
- ネットワーク
- データベース
- セキュリティ
- アルゴリズム
- ソフトウェア
- システム開発
- マネジメント
- ストラテジ
など、ITを広く理解するための知識に触れることになります。
私の場合、実務ではPHPを扱っていました。
しかし、
「PHPが書ける」
だけでは、ITエンジニアとしての全体像は見えてきません。
基本情報の学習を通じて、
「自分が普段触っているシステムは、IT全体の中でどういう位置にあるのか」
を考えるきっかけになりました。

そして「AWS SAA」
基本情報でIT全般の基礎を学んだあと、次に取得したのがAWS SAAです。
AWS SAAは、AWS上で安全性や可用性などを考慮しながら、システムを設計するための知識を問う資格です。
ここで私が重視したのは、
「開発者としてコードを書く」だけではなく、「システム全体を見る視点」を身につけること
でした。
例えば、
- 可用性
- スケーラビリティ
- セキュリティ
- コスト
- 運用性
などを考えながら、どのような構成が適切なのかを考えます。
これは、将来的に上流工程やITコンサルティング領域を目指すうえでも重要な考え方だと思いました。
「基本情報 × AWS SAA」が強いと思う理由
私がこの2つを組み合わせた理由はシンプルです。
ITの基礎と、クラウド・システム設計の知識を両方示せるからです。
イメージとしては、
基本情報
「ITエンジニアとしての土台」
↓
AWS SAA
「クラウド・システム設計への発展」
という関係です。
もちろん、この2資格を持っているだけで転職が成功するわけではありません。
しかし、
実務経験+基本情報+AWS SAA
という形にすると、若手エンジニアとして自分のキャリアを説明しやすくなります。
特に、
「実務経験はまだ2〜3年だけど、これから上流・クラウド・大手企業を目指したい」
という人には、検討する価値のある組み合わせだと私は考えています。
面接では「資格名」より「なぜ取ったか」
ここは非常に重要です。
面接で、
「基本情報を持っています」
「AWS SAAを持っています」
だけでは、十分なアピールにはなりません。
大切なのは、
なぜ取得したのか。
です。
私なら、
「現在の実務ではPHP開発を中心に経験していましたが、今後より上流工程やシステム全体を考える仕事に携わりたいと考えました。そのため、まずIT全般の基礎を体系的に学ぶために基本情報を取得し、その後クラウドやシステム設計の理解を深めるためAWS SAAを取得しました。」
というストーリーで説明します。
これなら単なる資格自慢ではありません。
キャリア目標 → 課題認識 → 学習 → 資格取得
という一貫したストーリーになります。
資格によって「学習意欲」の説明が楽になる
若手エンジニアが面接で苦労しやすい質問があります。
「今後どんなスキルを身につけたいですか?」
この質問に対して、
「AWSを勉強したいです」
「もっと上流工程を経験したいです」
「将来的にはITコンサルになりたいです」
だけでは、少し弱い。
そこで、
「そのためにAWS SAAを取得しました」
と言える。
さらに、
「現在は実務で○○を経験しているので、次は○○を伸ばしたいと考えています」
と繋げられる。
資格があることで、自分のキャリアプランを具体的に説明しやすくなるのです。
大手企業への転職で「資格」がキーになった
私自身、社会人3年目で転職活動を行い、大手IT企業への転職を実現しました。
もちろん、資格だけで内定をもらえたとは考えていません。
実務経験も必要でした。
PHPでの開発経験。
CMSの運用。
Active Directory。
Linux。
既存システムの改修。
テスト。
リリース。
そして、業務改善。
こうした経験がベースにありました。
その上に、
基本情報
と
AWS SAA
という装備を追加した。
これによって、
「実務経験があります」
だけではなく、
「実務を経験しながら、自分で必要な知識を考えて学んできました」
という説明ができるようになりました。
私はこれが、若手エンジニアとして転職活動をするうえで大きかったと感じています。
「資格だけ」では大手には行けない
ここは誤解してほしくありません。
資格があれば大手企業に転職できる。
そんな簡単な話ではありません。
例えば、
資格10個+実務経験ほぼゼロ
と、
資格2個+2〜3年の実務経験+業務改善経験
なら、後者の方が強いケースも十分あります。
資格はあくまで装備品。
本体は、
実務経験・考える力・行動力
です。
だからこそ、
実務経験を積む
↓
足りない知識を学ぶ
↓
資格で体系化・証明する
↓
次の仕事に挑戦する
というサイクルを作ることが重要です。
私が考える「資格の取り方」
資格取得を考えている若手エンジニアには、次の順番をおすすめします。
STEP 1|まず自分の現在地を確認する
今の仕事で何を経験しているのか。
- 開発
- インフラ
- 運用
- 保守
- テスト
- ネットワーク
- クラウド
などを整理します。
STEP 2|次のキャリアを決める
例えば、
PHPエンジニア → Web系上流
なのか、
インフラ運用 → クラウドエンジニア
なのか、
SE → ITコンサル
なのか。
目標によって必要な装備は変わります。
STEP 3|足りない知識を見つける
「資格を取りたい」ではなく、
「このキャリアに進むために、自分には何が足りないのか?」
と考えます。
STEP 4|資格を選ぶ
そこで初めて資格を選びます。
資格は目的ではなく、キャリアを実現するための手段です。
STEP 5|取得したら面接でストーリーにする
そして最後に、
なぜ取得したのか
↓
何を学んだのか
↓
実務にどう活かしたのか
↓
次に何を目指すのか
まで説明できるようにします。
これができれば、資格は単なる履歴書の文字ではなくなります。
まとめ|資格は「未来の自分への装備品」
資格を取れば人生が変わる。
私はそうは思いません。
しかし、
資格によって、自分の可能性を広げることはできる。
そう考えています。
特に若手エンジニアの場合、まだ大きな実績を作れていないこともあります。
そんなとき、
「私はこれだけ勉強してきました」
と客観的に示せる資格は、一つの強力な装備になります。
私の場合は、
基本情報技術者試験
でITの基礎を固め、
AWS SAA
でクラウド・システム設計への理解を深めました。
そして、
実務経験 × 資格 × キャリアの方向性
を組み合わせて転職活動に臨みました。
大切なのは、資格の数ではありません。
「自分がどこへ行きたいのか」
「そのために何が足りないのか」
「その不足をどう埋めるのか」
を考えることです。
資格は、そのための装備品です。
もし今、
「自分には学歴もないし、実績もない」
「大手企業なんて無理かもしれない」
と思っているなら、まずは今の自分に足りないものを整理してみてください。
私も最初から大手企業に行けるような経歴だったわけではありません。
Fラン大学の法学部卒。
下請けIT企業の若手エンジニア。
そこから実務経験を積み、資格を取得し、自分の市場価値を少しずつ高めていきました。
そして社会人3年目。
私は、大手IT企業への転職に挑戦しました。
キャリアは、今いる会社だけで決まるものではありません。
次の一歩に必要な「装備」を、自分で選んでいけばいい。
このサイトでは、私自身が実際に経験したキャリアアップの過程をもとに、若手ITエンジニアが市場価値を高めるための方法を発信していきます。



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